前回の記事では”初めての投資”ということで執筆させてもらったが、今回はもう少し詳しく投資信託の行い方について書いていこうと思う。
目 次
投資信託と積立投資
投資信託は複数の投資家から集めたお金を使って、株式・債券・不動産などの資産に分散投資してくれる仕組み。例えばTOYOTAやAppleなどの株を買う場合、個別株になると1口当たりの購入金額が大きい。(株価×100株 ※1口100株単位の購入となる為)
また、業績悪化などで暴落の影響が直撃するリスクが高いが、投資信託ならば少額のお金でも出資することができ、一つの会社に投資するのではなく複数の会社を組み合わせた状態の商品なので一つの会社でコケても個別株より影響が少なくなる。(投資する会社が分散されているから)
個別株投資よりリスクが少ない分リターンは少なくなるよ
積立投資は毎月一定額を自動で行うのでお金の管理がしやすく、資産形成する上で最も重要な先取り貯金の効果もある。(無駄遣いなどで使ってしまう前に資金を確保する)
また、積立投資は長期的な視野を持つ投資方法なので、時間を味方にして資産を着実に成長させることが出来る(複利効果)
投資信託と積立投資を組み合わせることで、リスクと手間を抑えることが出来るので投資初心者はもちろん、投資に慣れているベテランの人にも人気のある投資方法と言える。
ドルコスト平均法の効果
投資信託では毎月一定額を投資することでお金の管理がしやすい他にも、効果的な投資方法である”ドルコスト平均法”というスタイルでよりリスクを減らす安全な投資を行うことができる。
価格の変動
ご承知の通り投資では資産の価格は日々変動する。
ある月は価格が高くなり、ある月には価格が低くなる。
ドルコスト平均法では毎月決まった金額で投資するので、価格の変動を気にせず平均的な投資を行うことができる。
価格が安い時は商品の数量を多く買うことができ、価格が高い時は少しの数量しか買うことができない。
理屈では一番安い時に爆買いし、価格が上がった時に全部売れば最大限に儲かるが、未来の株価は誰もわからない。だから長期間ドルコスト平均法で投資し続けることで、余計な感情を抑えこみ価格の変動リスクを少なくして、資産を現実的に最大限増やす可能性をあげることができる。
単利と複利
先ほども少し触れたが、お金に対する利息は単利と複利の2種類ある。
単 利
単利とは、元本(元々のお金)に対して一定の割合で増えていきます。
例えば、1,000円を1年間5%の単利で運用すると、1年後には元本に対し5%の利子がついて1,050円になります。2年後も同じように元本の1,000円に対して5%なので1,050円となり、毎年1,050円が均等に利息として貰えます。
複 利
複利とは、単利とは違い元本についた利息にも利息が付きます。
例えば、1,000円を1年間5%の複利で運用すると、1年後は単利と同じで1,050円になりますが、複利は元本とその利子に対して利子がつくので、つまりは2年目は1,050円に対して5%の利子がつき1102.50円となります。3年後も4年後も元本と利息に対して利息がつくので資産が雪だるま式に増えていきます。
これにより、投資期間が長くなると自ずと資産がどんどん雪だるま式に増えていくので短期的な目線ではなく、長期的な目線で時間を味方につけることで資産は爆発的に増えていきます。
かのアインシュタインは”複利は人類最大の発明”と言ったとされてる。
米国株式市場の優位性
米国株式市場は主に3つの優位性を持っている。
- 多様性
- 流動性
- 透明性
米国株式市場は多くの企業が上場しており様々な投資先があるので、株式の取引が活発に行われている。加えて米国は投資家への還元意識が高い。
前回の記事でも載せたデータだが、見て分かる通り日本株と世界の株価の推移は天と地ほど差がある。
投資を始めるにあたって外国株に投資するのはやっぱり怖いし、私は日本人なのだから日本株を買いたいという気持ちはよくわかる。私自身もそうだった。
なのでつみたてNISAで初めて商品を選ぶ際に、米国の商品の他に安心材料として日経平均株価に連動している”ニッセイ日経225インデックスファンド”という商品を購入した。
日本の優良企業225社に投資する商品だよ
2023年9月現在の組入上位銘柄は以下の通り(組入銘柄は変動します)
聞いたことある会社もあるし、なんだかんだ言っても日本の企業は優秀だしやっぱり安心の日本株に投資しようと思いたいところだが、先ほどの世界株と日本株の推移を見ても分かる通り如実にその差は歴然。
現在の私はニッセイ日経225に投資はストップし、保有だけしている状態だが結果的に”eMAXIS Slim米国株式 S&P500”という米国の優良企業500社に投資をするファンドに比べ日本株が物凄い足を引っ張っている状態。
もちろんあくまでこれは現状であって、日本株が盛り上がっていた時もあったしこの先どう変わるかわからないけど、個人的に感じるのはこの先日本のが復活できるような革新的な力はないように思うので私は米国株に投資を続ける。投資には正解がないのであくまで参考までに。
分散投資とリスク管理
最後は投資行うにあたって大事な分散投資について話したいと思う。
冒頭でも少し触れたが、分散投資は異なる会社や業種などに投資することでリスクを少なくさせる投資方法。
イメージ的jには一つのカゴに卵を全部入れて持ち歩くと何かあった際に全部の卵が割れる可能性が高いが、カゴを複数に分けて持ち歩くことで卵の生存率を上げることができる。
紙幣で考えてみると、円ばかりで保有していると円安になった際に円に対する価値が下がってしまうので、円の他にドルも保有することでお金全体として見た時に資産の目減りを抑えることができる。
株式で考えてみると、株式オンリーのポートフォリオ(資産の構成)を組むと○○○ショックなどで株価が大幅に下落し資産を失ってしまう可能性があるが、一般的に株価と逆の動きをする債権をポートフォリオに加えることで、資産全体を見た時に資産の減少をマイルドにすることが出来る。
このように様々な国や業種に分散して投資することで、急激な資産の減少を抑えることができる。
まとめ
今回は投資において、最も重要なリスク管理についてのお話をさせてもらいました。
投資を行うにあたってリスクとリターンは表裏一体だが、その中でもリスクをなるべく少なくしてリターンを得る方法は、複利で時間を味方につけて様々な業種や国に分散し、毎月定額で投資信託へ積立投資することが最もリスクを押さえれる方法になる。
初めて投資を行う際、外国への投資は怖いから避けたくなる気持ちはとてもよくわかるが、米国株式は日本にはない優位性でリターンも期待できるので是非ポートフォリオに加えてみてほしい。
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