いよいよ2022年12月3日より公開となった『THE FIRST SLAM DUNK』
当時バスケの大ブームを引き起こしたスラムダンクが、数十年の時を経て映画化となった。
しかし、土壇場で声優がオール変更等でTwitterなどで大炎上し、映画の内容も結局公開当日まで不明状態だった。
「完全オリジナルストーリーじゃないか?」
「アニメ版からの続きじゃないか?」
「もう一回初めからの話じゃ無いか?」
など、多く推測がとんだ。
私もドストライク的にスラムダンク世代ということもあり、原作を何度も見返すぐらいのファンなので、公開初日に劇場へ足を運ばせてもらった。
今回はかるーいネタバレをしつつも、どういう感じだったかというのをお伝えしたい。
ネタバレも含むので、まだ見ていないファンで1ミリもネタバレ見たく無いという方がいたら、是非戻るボタンをクリックして貰いたいのだが、その前に一つだけアドバイスというか、注意点だけでも見て帰っていただきたい。
目 次
注意点(必須)
原作終了から数十年。
今回新しい世代の方でスラムダンクって名前の漫画は知ってるけど、どういう話なんだろう?という方も多いだろう。
今回の映画では、かなりのバッシングがあったが声優も新たに構成されていて、作者である井上先生も”新たな視点のスラムダンク”という言葉から、新規ユーザーにも楽しめる内容の映画なのかな?と考える人も多いと思うが、今回の映画はコミックを読んだ人用に作られている。
一人一人のキャラクターがどんな人か、どういう歩みでこうなっているのかというのが、この映画では全く触れられていない。
スラムダンクって見たことないで今回の映画を見に行こうとすると、多分全く面白くないというか、ぽかーんと置いてけぼりを食らう羽目になると思う。
アニメ版もあるが、触れられていない部分もあるので、やはり原作を一度読んでもらってこの映画を見るのが一番楽しめる見方なんじゃないかと思う。
冒頭シーン(ネタバレ注意)
舞台は沖縄、宮城リョータの幼少期から始まる。幼い頃宮城リョータは兄である、宮城ソータと1on1をする日々だった。ソータはミニバスで名選手と言われ、リョータはソータに勝負を挑むがなかなか勝つことができず、アドバイスを貰いながら公園でプレーしていた。
リョータがソータを抜くことができた日、兄ソータは水難事故にあい帰らぬ人となった。
悲しみに暮れる家族。思い出が詰まったこの沖縄にいるのはあまりに酷な為、神奈川県へ引っ越すことになる。
THE FIRST SLAM DUNKはどういう映画か?
先ほどの冒頭シーンから、THE FIRST SLAM DUNKはオリジナル+物語を初めからやるのかな?という思わせていたがオープニングでその疑惑は外れたと知る。
オープニングは、コマ送りで井上先生が手書きで書く湘北メンバー一人一人描写され、のちに全員書き終えた段階でCGに変わり五人が映し出される。
その左下には割と小さく”神奈川県代表”との文字が。
これには会場内が「あー!!」と叫びたくなるんじゃないかと個人的には思った。
そう、このTHE FIRST SLAM DUNKはオリジナル+山王戦が描かれていた。
物語の構成
映画の全体の構成としては、宮城リョータの過去を中心に山王戦終わりまでが描かれている。
個人的な印象としては、宮城リョータの過去の話が主軸な印象。
なんだったら、山王戦はちょっとフリにされているような作り方かな?
冒頭の注意点でも言ったけど、山王戦に至るまでの描写が全くないため、本当にいきなり山王との試合の真っ只中になる。
アニメ版との終わりとも繋がらないため、もしかしたらだけどワンチャン新たにアニメ版リメイクがあるかもしれない。
そう考えると声優人の総入れ替えも怪しく思える。
映画の感想
結論から言うと、とても面白かった。
試合の流れが非常にスピード感があって、曲とあわせた盛り上げ感も高揚感が高まり、試合結果はどうなるか分かってはいるが、ドキドキしながら見ることができた。
ただ、残念だったのは物語の構成のしかた。
折角、スピード感のある試合になっていて素晴らしいのに、随所随所で宮城の過去の描写がカットインされる。
つまり、盛り上がってるところに急ブレーキが入るのだ。
宮城の話も良かったけど、それなら前半に宮城の話を持ってきて、後半は山王との試合に集中した方がいいように思える。
逆にスピード感を出す為なのか、全体的にサラッとしている。
セリフの重さしかり、名シーン・名台詞等ももう少し丁寧に描いて欲しかった。
例えば、桜木と三井と宮城の挑発のポーズ
この名場面も物凄い遠目でサラッと描写されていたりと、わかる人にはわかるという小ネタ要素だったのかもしれないが、ちょっと残念だった。
宮城の話を入れ過ぎたためか、いろんな部分でカットされている部分も寂しいところ。
また、今回は宮城視点で描かれていることから、本来主人公である桜木に関する描写が少ないため、感動する場面が弱くなっている。
ここを触れると原作の本編になるので具体的な部分は伏せておくが
なんというか、こう・・・・
”覚悟”があまり感じれないのだ。
今を生きる桜木の覚悟があって、試合の最後の感動的なシーンが生きると思うのだがそこがサラッとしている。
よって春子さんの号泣シーンなし。
新規声優さんの懸念点は思ったほどひどい違和感は感じなかったが、ただ一つ安西先生はちょっとなんか違った。
でも宮城の過去の話と、本編では描かれていなかった宮城の苦悩を見た後で、三井に言い放ったこのセリフはとても深く感じる。
劇場の雰囲気
(ザ・モール仙台の場合)
これ以上本編のことについて語ると、ネタバレバンバンで止まらなくなりそうなので、ここからはおまけ部門として、まずは公開初日の映画館の雰囲気をお裾分け。
公開初日ということもあり、会場には劇場版スラムダンクを盛り上げる販促が多くなされていた。
6階?には個人個人のポスターが設置されている。
映画を公開していないフロアだったと思うので見逃し注意
なぜか今回主役の宮城だけ売れ残る
スコアボードに見立てた日めくり演出がにくい
余談だが、全く劇場側の糸ではないのだが、ほぼ全身スラムダンクに身を包んだ女性もいた。
また、事前には知らなかったが、実は入場特典もあった。
この裏側にはQRコードが印刷されており、ARでこの絵が動くと言ったもの。
これは是非ゲットしたいが、恐らくすぐ配布がなくなってしまうと思うので、欲しい方はお早めに劇場へ。
グッズについて
やっぱりスラムダンクファンなので、グッズは押さえておきたい所。
今回のグッズはこんな感じ。
この中ならやっぱりなんと言ってもフィギュアが欲しい。
なんとしても欲しい。
転売ヤーの方とか買いに群がりそうだけど、公開当日だし最悪、春子さんとか彩子さんでもいい!と思って足速にグッズコーナーに向かった結果がこちら。
諦めの悪い男でも諦めざるおえない。
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